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ゆるく幸せな中道的生き方を模索中

トイレ掃除の不思議な効果 我がとれ、利他心が育つ

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 トイレ掃除と「トイレの神様

トイレの神様」という歌をご存知でしょうか?植村花菜さんという方の曲で、2010年に発表され流行しました。その歌では、おばあちゃんがお孫さんの女の子にこのようなことを語りかけます。「トイレには女神様がいる。だからトイレをきれいに掃除するとべっぴんさんになる

僕は当時、「変わったタイトルの歌だなぁ」と思うくらいで、その内容は気にもとめませんでした。しかしトイレ掃除には本当に不思議な効果があるようです。色々な方がトイレ掃除の効果について驚き、力説し、本を書いています。

トイレ掃除のすごい効果

例えばイエローハットの社長、鍵山秀三郎さんの話は有名です。創業当時、荒んでいた労働環境を少しでも気持ちよく働いてもらおうという思いから社長自らトイレ掃除をし、数年経った頃から社員もトイレ掃除に参加し始めました。すると社員の人間性が変わり、社風が良くなったと述べています。

小林正観さんは「ありがとうの神様」を始めさまざまな本を出版され、講演のため全国を回られていた方ですが、掃除の重要性について触れています。特にトイレ掃除でうつ病が治ったり、お金が入ってきたという報告を何人、何十人からも受け、ご自身もそうしたことを実践、実感されていました。

禅寺では修行僧は掃除をしますが、特にトイレ掃除が重要視されます。理由は、「我がどんどんとれていく」から。我がとれると「自分が自分が」という気持ちが薄れ、不平不満やイライラが減り、結果として苦しみが減るとされます。

我がとれ、利他心が育まれる

僕は、「家族みんなが気持ちよく過ごせますように」と意識的に考え、利他心を込めながら、風呂の排水溝を掃除することを続けて実践しています。最初「汚いなぁ」と嫌悪感を感じて顔が引きつっていましたが徐々に慣れていきました。そして、本当に「みんな気持ちよく過ごせますように」という気持ちが湧いてきて心が安らぐ瞬間を少しずつ経験し始めました。それは暖かく幸せな気持ちで、顔も少し微笑んでいたのです。自然な微笑みでした。これが「我がとれていく」ということなのかと腑に落ちました。

実践してみると分かりますが、トイレ掃除をするときはかなり嫌悪感が強く、他の掃除よりも顔が引きつります。その分、「我がとれていく」「利他心が育まれる」レベルも高いのではないでしょうか。

微笑みの積み重ねで「べっぴんさん」に

トイレ掃除をすると優しい気持ち、利他心が育まれる。そのとき、自分の心は安らぎと調和に満たされています。それが顔に表れる。微笑、穏やかな顔つき。その表情の積み重ねで、長い年月を経て、本当の「べっぴんさん」になる。

トイレの神様」のおばあちゃんは、そのことを体験的に知っていたのかもしれません。