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ゆるく幸せな中道的生き方を模索中

イチロー選手に学ぶ、物・人への感謝 「お蔭様」で成り立つ「有り難き幸せ」

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道具を大切にし、感謝するイチロー選手

「どうしたら野球が上手になりますか」

イチロー選手は、小学生から受けた質問に対してこう答えたと言います。
「バットやグローブなどの道具を大切にすることだよ」

そしていつもきちんと使えるように手入れを欠かさず、道具を使えることに対して感謝の気持ちを忘れないようにしているそうです。

「バットの木は、自然が何十年もかけて育てています。僕のバットは、この自然の木から手作りで作られています。グローブも手作りの製品です。
作ってくれた人の気持ちも考えて、僕はバットを投げたりしません。」

すべてのものは「お陰様」で成り立つ

身の回りのものについて考えてみると、それにどれほどの労力がかけられているか計り知れません。

住む家、着る服、食べるもの。それらを作ってくれた人、運んでくれた人、売ってくれた人がいます。すべて「お陰様」で成り立っている。普段は意識せず、ついつい「当たり前」になってしまいますが、本当はとてつもなく「有り難い」ことです。

そうして一つ一つの「有り難き幸せ」に気づき、ことで自分の心が満たされると、結果的に自分が幸せな気持ちになるでしょう。それは周囲にも伝わり、安らぎと調和の雰囲気は広がっていきます。自分にとっても他人にとっても良い、自利利他の状態です。

心から感謝するには

しかし頭で感謝について理解しても心が伴うのは難しい。「なるほど」とは思っても、「本当にありがたいことだなぁ」と心の底から気持ちが湧き上がってくる瞬間はあまりないでしょう。どうすれば良いのでしょうか。

心が伴わなくても、意識的に「ありがとう」と考えて心の中で唱えることを継続していると、心から湧き上がる瞬間がやってきます。繰り返すことが重要です。

感謝で自分の心も安らぐ

例えば外食するとき。ご飯を食べる前に、その食べ物がどれほどの労力をかけて今自分の目の前にあるかを少しだけ想像してみます。

食材を作ってくれた人、調理してくれた人、運んできてくれた人、注文をとってくれた人。

手を合わせ、「おかげさまで食べることができます。ありがとうございます。いただきます」と考える。

本当にそう思えるとき、店員さんの態度にイライラしたり、料理の粗探しをしてピリピリしたりすることが少なくなります。結果的に自分も安らぐ。店員さんに対して「ありがとうございます」と微笑みたくなってきます。

そうして感謝、善意、調和の輪は広がっていきます。

世界平和も一人から

「世界平和のために何ができるか」

これはよく議論されるテーマですが、まず瞑想や感謝などを実践し、自分自身の心を穏やかに保つことが重要ではないでしょうか。

世界は一人一人から成り立っています。一人一人の心が安らぐと、世界平和にも繋がっていくでしょう。