隠居生活的・ゆるく幸せに生きる方法 ミニマムライフスタイルの提案など
前回の記事に続き、「隠居適合者がゆるく幸せに生きる方法」をかなりざっくりと書いていく。ちなみに隠居適合者というのは、「憂鬱感を感じやすい、働くのがしんどい、人付き合いが苦手」という人のこと全般をさして僕が勝手に作った名前である。
幸せを考える上で、多面的に考える複眼思考が重要であり、その一つとして生物心理社会モデルという考え方の枠組みが役立つと前回の記事で書いた。それを使って幸せに影響する要因をもう一度みてみよう。
- 社会的要因 人間関係、労働環境、モノ・お金、家事
- 生物的要因 食事・睡眠・運動
- 心理的要因 思考・感情のパターンなど
それぞれの側面から、僕が考えてきた生き方を提案したい。最初に断っておくと、こういう生き方もありなんじゃないかという程度で、絶対こうすべきなんて全然思わない。本を読んでまた考えが変わることはよくあることだし。働くのが楽しい人はどんどん働いたら良いと思うし、結婚して家族を支えて暮らすというのも幸せの一つの形だ。
あと、僕のオリジナルの考えというのはほぼ無い。色んな本を読んで得たものに自分の考えや経験をブレンドして熟成させた感じだ。この記事の最後に、書くにあたって参考にした本や影響を受けた本を紹介していく。じゃあ、みていこう。
社会的要因
ミニマムライフスタイル
ストレスを最小限に抑えることを基本とする。少ない収入で暮らし、支出を抑える。ここにすべてが関わってくる。
労働
ストレスを最小限にするため、あまり働かない「ミニマムワーク」を基本にする。それを実現するためにどうするかを考える。最初は週2,3日のアルバイトで安定した収入を得る。ミニマムライフコストを計算すると、月8万くらいでもなんとかなるので充分だ。
モノ・お金
モノを減らす、お金を使わない。
家事
モノを減らすことで皿洗いや掃除、洗濯といった家事も減らす。モノを減らすと掃除などの家事が驚くほど楽になる。「そろそろ掃除しなきゃまずいな…けど面倒だなぁ…まぁまだしなくて良いか」というモヤっとしたストレスも減る。これは結構大きい。また、最小限のお皿でご飯を食べるようにすると皿洗いが非常に楽だ。もう本当に感動するレベル。
住居
家賃の安いところに住む。3万円以下ならベスト。必然的に狭いところになるので、モノを減らすことが不可欠だ。
服
服の数を絞ると服選びの時に気持ちが本当にラクになる。服選びは毎日することなので、結構ウェイトが大きいと思う。
趣味
お金のかからない趣味を持つ。オススメは読書と散歩。無料でいつでも一人でできる。本も図書館で借りてきたら無料だ。最後に色んな本を紹介するけど、買う前に図書館で調べてみると結構見つかると思う。散歩も良い。散歩してると気分が安定するのを実感することがよくある。
人間関係
結婚しない、子どもを作らない。とてつもなくお金がかかるからだ。バリバリ働ける人の選択肢の一つ、くらいに考えると楽になる。しなくたって全然良いと思う。友達付き合いはほどほどにする。交際費にお金をかけすぎるとしんどくなってくる。ただし「使う時は使う」というくらいのお金は確保しておきたい。
生物的要因
食事
うつ病治療の「食事療法」を参考にする。
例えば代表的なものに「糖質制限」がある。ざっくりと解説しよう。パン・ご飯・お菓子などの糖質を摂ると、一時的に高血糖になり、その後、反動で低血糖になる。低血糖がひどいと憂鬱感、不安、イライラがひどくなる。そこで糖質をとる量を制限する。
具体的には、白米を玄米にしたり、白いパンを全粒粉パンにしたりする。他には、間食をお菓子からアーモンドやチーズなど糖質を含まないものに変えたりする。きちんと栄養バランスを考えながら糖質制限したりすると気分が安定し、精神病が良くなるケースも多いようだ。詳しくは後述の本を参照してほしい。食事は精神状態と密接に関係していると知ることが非常に重要だと思う。
運動や睡眠はかなり自分の行動をコントロールする力が必要になってくるが、食事を変えるのは比較的簡単なのでオススメ。
また、将来病気になったらお金がかかるので、栄養バランスや食品添加物のこと、健康のことも知っておいた方が良い。
運動
うつ病治療に「運動療法」というのもあるが、長期的な目でみると運動はしんどくて続かない。僕自身の体験から言うと、ゆっくり散歩すると気分が安定する。
睡眠
睡眠と精神状態が互いに影響し合うことも明らかになっている。徹夜続きだと精神がおかしくなっていくように、睡眠の質の悪さや時間の短さ、昼夜逆転なども精神に影響する。睡眠の質を改善する方法としては、寝る直前までスマホなどの明るい画面を見ないことや、お腹がいっぱいの状態で寝ないことなどがある。
心理的要因
結論から言うと、ヴィパッサナー瞑想を試してみてほしい。僕はヴィパッサナー瞑想で人生が変わったと言っても過言ではない。
昔、ひどい絶望感・憂鬱感・対人恐怖感(社交不安)・ネットなどへの依存的傾向などに悩んでいた。色んな心理療法を調べ、実際に受けた。認知行動療法は1年半受けたし、ACTやEMDRも短期間だけ受けた。もちろん、そうした治療で良くなる人もたくさんいるけど、個人的にはあまり効果を実感できなかった。
だがヴィパッサナー瞑想で少しずつ変わってきた。マイナス思考はかなりマシになってきたし、絶望感・憂鬱感・だるさ・しんどさ・寂しさとったネガティブ感情を感じる頻度・時間・レベルなどが大幅に減った。これに関してはまた改めて書こうと思う。
まとめ
以上、各分野のことをふわっと書いてきた。大まかな暮らし方の提案はこんな感じである。これからこうしたことを書いていくつもりだ。誰かの参考になれば嬉しい。
参考になった本
モノが多い、ただそれだけのこと。しかし片付けや掃除などを通して心理的に影響し、意外にも多くのストレスになっていると気づくきっかけになった本。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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家族を作らないことに関して、この本にかなり影響を受けた。現代の「家族観」ができた背景や、シェアハウスなどさまざまな暮らし方についても参考になった。
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
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この本を読んで、バイトだけでも全然生きていけるわ!と思えた。あとは家賃の安さってホント大事だなと。読書・散歩って自分が思っているよりも趣味として良いかも、と気づかせてくれたのもこの本。
現代人がいかに糖質をとり過ぎているか、そのことが気分にどんな影響を与えているかを知ることができた。
質の高い睡眠をとるにはどうすれば良いかなどが書いてあり、勉強になった。昔、読んだ本なので少しうろ覚えだけど。
眠る技術 ~「起きられない」「寝た気がしない」「やる気が出ない」あなたへ~ (だいわ文庫)
- 作者: 西多昌規
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/10/12
- メディア: 文庫
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これはヴィパッサナー瞑想の哲学が詳しく書いてある。実践方法などは書いてない。結構難しいかもしれない。僕は合宿で瞑想を体験するとこの本に書いてあることがようやく分かってきた。仏教思想と似ている部分も多い。
- 作者: ウィリアム・ハート,日本ヴィパッサナー協会,太田陽太郎
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 1999/11/25
- メディア: 単行本
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